近江神宮 (Omi-jingu Shrine)
近江神宮(おうみじんぐう)は、滋賀県大津市に鎮座する神社。
紀元二千六百年記念行事にあたる昭和15年(1940年)に鎮座した、新しい神社である。
667年に飛鳥から当地へ近江京として遷都した由緒に因み、遷都を行った天智天皇を祭神として設営された。
社殿は「近江造」と呼ばれる独特のもので、国の登録有形文化財として登録されている。
境内には各地の時計業者が寄進した日時計や漏刻などを飾ってあり時計博物館が併設されている。
これらは、天智天皇が日本で初めて水時計(漏刻)を設置した歴史に由来する。
また、競技かるたのチャンピオンを決める名人・クイーンが毎年1月にここで行われている。
この大会は、小倉百人一首の一首目の歌を詠んだ天智天皇にちなむ。
文化財
国宝
崇福寺塔心礎納置品 一括 - 京都国立博物館に寄託。
重要文化財
白磁水注
紙本墨画淡彩楼閣山水図 六曲屏風一双 曾我蕭白筆
社殿
時計博物館
世界の時計約3000点を集めた県下唯一の時計博物館。
参拝客用の休憩所2階にある。
天智天皇が日本で初めての時計である漏刻を設置した経緯から、1963年(昭和38年)に時計博物館が作られた。
日本最古の時計である漏刻の復元模型や中国で使われていた火時計の復元模型が屋外に展示されており、また日時計や和時計といった貴重な実物の時計を数多く展示している。
入場料:大人300円、小人150円
開館時間:午前9時から午後4時30分
休館日:年中無休
交通アクセス
鉄道
京阪電気鉄道京阪石山坂本線 近江神宮前駅から北西へ0.6km。
西日本旅客鉄道湖西線 大津京駅から北西へ1.1km。
自動車
琵琶湖西縦貫道路 南志賀ランプから南へ0.4km。
国道161号から西へ1.1km。