内舎人 (Udoneri (government post))
内舎人(うどねり)は律令制における官職のひとつ。
中務省に属する。
『和名抄』では「うちとねり」と記載されている。
「うどねり」は略称である。
『大宝令』では帯刀宿衛、供奉雑使、駕行時の護衛と天皇の身辺警護にあたった。
詰め所は中務省の東北隅。
定員は90人であったが、時期により増減がある。
内舎人から選抜された者が摂政、関白の随身を務めたこともあり、これを内舎人随身と呼ぶ。
四位以下五位以上の子弟から選抜された。
武士が登場すると武士が任ぜられることが多くなる。
源氏で内舎人に任ぜられた者は源内、平氏で任ぜられた者を平内、藤原氏で任ぜられた者を藤内と呼んだ。
歌人として有名な大伴家持も内舎人を務めたことがある。
現在も宮内庁の役職の一つである。