元勲 (Genkun)
元勲(げんくん)は、倒幕・明治維新に絶大な功があり、明治の政治に重きを為した勤皇志士出身の政治家たちの一群のこと。
狭義では三条実美、岩倉具視、木戸孝允、西郷隆盛、大久保利通、伊藤博文、井上馨、山縣有朋、西園寺公望の九名を指している(ただし、下野期間が長く、西南戦争を引き起こした西郷隆盛に関しては、疑問符が付くかもしれない)。
維新後を生き延びた薩長土肥出身者の場合、明治政府の共和制的な参議内閣制が確立された1871年(明治4年)6月25日以降、実質上の最高職である参議に採用されている。
九名のうち、明治憲法下の世まで長生きしたのは後半の四名、伊藤博文、井上馨、山縣有朋、西園寺公望。
既に維新の方向で社会が大きく変化していたため、元勲であること自体が希少価値と共に燻銀(いぶしぎん)的価値を持つこととなり、元勲という言葉が彼らの神がかり的な歴史と社会的重要性を示す言葉として新聞・書籍などで有名になった。