正三位 (Shosanmi)

正三位(しょうさんみ)とは、位階及び神階のひとつ。
従二位の下、従三位の上に位する。
日本では「おおいみつのくらい」とも読む。

正三位
律令制下においては、従三位以上を『貴』と称し、また星の位ともいわれ、公卿の位階であった。

従三位が中納言や近衛大将、太宰帥などと官位相当であるのに対し、正三位は大納言相当とされた。
勲等との対比では勲一等に比例する。

時代が下るにつれ、官位相当によらない叙位任官も増えた。
官位相当の大納言は従二位、近衛大将・近衛府も二位及び三位で運用されたため、中納言でこの位階に叙せられる例も少なくなかった。

近代以降は、華族の爵位における伯爵の初叙位階とされ、また陸軍大将、海軍大将なども正三位に昇った。
今日では、国務大臣経験者の他、政府の重要官職にあった者、学術分野において功労ある人物が死後に叙せられている。

正三位に叙された人物

日付は叙位日。
没時追賜の場合は直前の位階を参考付記。

近代

西郷隆盛 明治2年(1869年)9月26日
高橋順太郎 大正9年(1920年)6月4日 (従三位)
松平容保 明治26年(1893年)12月4日 (従三位)

日本国憲法施行後

黒川利雄 昭和63年(1988年)
世耕政隆 平成11年(1999年)
後藤田正晴 平成17年(2005年)

[English Translation]